2014.7日语能力测试N2真题及答案 下载本文

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秋中市役所企画課 秋中市では、市民の皆様のご協力のもと、住みよい町づくりに力を入れてまいりました。昨年度は中央公園の整備を行い、皆様より高い評価をいただきました。 来年度は秋中駅前の広場づくりに取り組む予定ですが、市民の皆様からご意見やご提案を広く伺い、計画に反映させたいと考えております。つきましては、別紙の

?ンケートにお答えいただき、同封の返信用封筒に入れて、7月末日までにご返 送くださいますようお願い申し上げます。

なお、町づくり事業の詳細は市役所ホームページでご覧になれます。

56)

この文書によると、市役所は何を知るために?ンケートをしようとしているか。 1町づくり事業のホームページに対する市民の意見 2町づくり事業に対する市民の評価 3広場づくりに対する市民の意見 4広場づくりに対する市民の評価

3.

以下は、ある会社の経理担当者が書いたメールである。

宛先:shimamoto_haruka@b-denki.co.jp 件名:エ?コン代金支払いの遅れについて 送信日時:2014年6月13日11:28

B電気株式会社 経理部 島本春香様

いつもお世話になっております。 エ?コン代金の支払いの遅れに関するメールを確かに受け取りました。 今回の遅れに関しましては、すでに貴社経理部長の内田様にお願いをし、20日まで支払いを待ってくださるとのお返事をいただいております。 お手数をおかけして申し訳ございませんが、内田様にご確認くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。 以上、取り急ぎお返事申し上げます。

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株式会社池波

経理部戸川幸一togawa-k@ikenami.co.jp

57)このメールで最も伝えたいことは何か。 1支払いの遅れは内田様に了解してもらっている。 2支払いの遅れで迷惑をかけて申し訳ない。

3支払いの期日を20日まで延ばしてもらいたい。 4支払いの期日について内田様に確認を取りたい。

4.

私がやっている企業研修の現場で、学歴で差が出る瞬間に出くわす(注1)ことがある。それは、能力の差ではない。どの時点で「あっ、オレにはできない」とあき らめるかの差だ。

高学歴の者がえてして(注2)優秀な成績を収めるのは、その人の能力が高いと言 うよりも、その成長過程の中で「やればできる」「私にわからないはずはない」と いう自信が身についているからだ。この自信は、過去の成功体験に裏打ちされてい

る(注3)。

(辛淑玉『怒りの方法』による)

(注1):出くわす:ここでは、出会う

(注2):えてして~収める:ここでは、収める傾向がある

(注3):裏打ちされている:裏づけられている

58)企業研修の経験から、筆者は、なぜ高学歴者の成績が優秀だと考えているか。 1成功体験によって自信がつき失敗しなくなっているから 2成功するにはどのような能力が必要かを知っているから

3成功によって裏づけられた確かな方法を身につけているから 4成功したことでついた自信があり簡単にはあきらめないから

5.もしつらい恋愛で苦しんだ人が、ある恋愛ものを読んで慰められたとすると、そのときのことというのは、あとあとまで、ずうっと覚えているものです。人生でそ ういう経験をもっている人はやっぱり幸いだと、私は思います。何も恋愛に限らないけれど、そのような深い体験をもっていると、こんどは『源氏物語』のような古

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典作品を読んでも、深く味わうことができる。そうやって人間の精神は大人になっ ていくんです。

(林望『知性の磨きかた』による)

59)筆者によると、人間の精神が大人になるには、何が必要か。 1つらい出来事を読書で慰められた経験 2つらい恋愛をいつまでも忘れられない経験 3苦しんでいる人を慰めた経験 4古典作品をたくさん読んだ経験

問題11次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよい ものを、1?2?3?4から一つ選びなさい。

6.

以前、高校の教え子たちと話していて①ふと気づいたことがある。疑問に感じるこ との幅の広さ、疑問の大きさの違いだ。「どうして?」「なぜ?」という問いは、 人間にとって、だれもが持ち合わせるごく当たり前の心のはたらきだと思っていた。しかし実際には、その広がり、対象範囲が人によってまったく異なるのだ。 (中略)

疑問とは、「興味の現れ」にほかならない(注1)。なにごとにも無関心な生徒

は、会話もじつに淡白(注2)である。他者とのコミュニケーションにも興味がない。興味がないから、疑問も起きてこない。

私はというと、物心ついたとき(注3)から好奇心旺盛な(注4)子どもであっ た。「このおもちゃの内部はどうなっているんだろう?」そう思ってばらばらに分 解しては、元に戻せなくて泣いていたものである。

自分を取り巻く(注5)社会で起きるあらゆること、たとえば学校の授業で先生が 教えたり、指導する内容にだって「なんで?」と思っていいのだ。会社の上司の指 示にも「なんで?」と思っていい。親の躾にも「なんで?」と思っていい。 問題は、「なんで?」だけで思考が終わってしまうことだ。②それではダメだ。と いうのは、「なんで?」だけで終わってしまうと、その後に「反抗」「反感」の感

情が心に渦巻いて(注6)しまうだけだからである。「なんで?」に始まり、そこから「どうしてそうなるの?」「本当にそうなの?」と、自分なりに考えを極めて

(注7)いく作業が大切であり、そこに成長の鍵がある。 (山本博『持続力』による)

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(注1)~にほかならない:ここでは、~と同じだ

(注2)淡白:「淡泊」とも書く

(注3)物心ついたとき:世の中のことが何となく分かってきたとき

(注4)好奇心旺盛な:いろいろなことに興味を持つ

(注5)自分を取り巻く:自分の周りの

(注6)感情が心に渦巻く:ここでは、感情で心が乱れる

(注7)考えを極める:ここでは、徹底的に考える

60)

①ふと気づいたこととは、どんなことか。

1どんなことにも疑問を持たない高校生が増えている 2高校生の疑問の範囲が狭くなっている。 3疑問の対象は世代によって異なる 4疑問の範囲は人によって異なる

61)

②それではダメだとあるが、なぜか。 1反発する気持ちを表現しなくなるから 2反発する気持ちが生まれるだけだから 3疑問が大きくなってしまうだけだから 4疑問を持たなくなってしまうから

62)

この文章で筆者が最も言いたいことは何か。

1疑問に感じたことを深く考えることが成長につながる 2あらゆることに疑問を持つことが考えを広げる 3疑問を探し続けることが成長の鍵である 4疑問を持つことは「興味の現れ」である。

7.

私たちはなぜ観光をしたくなるのでしょうか。細かい条件にこだわらないで大胆に

(注1)述べるならば、それは「変化」を求めるということです。私たちの感覚は 同じ刺激を受け続けていると、その強さ、性質、明瞭性などはしだいに弱まりま す。著しい場合には刺激の感覚が消失することもあり、こうしたことを感覚の順応

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といいます。風呂の湯の熱い温度や腕時計を付けたときの違和感(注2)など、初

めは鮮明な感覚であっても数分もしないうちに減衰(注3)してしまいます。同様 のことが日々の体験についてもいえるでしょう。(中略)よく言えば慣れてくる、 悪く言えば飽きてくるのです。そこで人は新たな刺激、つまり日常に存在しない感

覚や感動を求めるのです。そのために新しい刺激をもたらす(注4)ための「変 化」が必要になります。変わった珍しいコトやモノを手に入れても、日常生活がベ

ース(注5)になっていたのでは「変化」は日常の一部分にしかなりません。より 劇的な「変化」を求めるには自らが「変化」の中へ入る、すなわち日常と離れた場 所へ移動することでそれは達成されます。自分の家の近所へ移動した程度ではそれ

ほどの変化は得られません。遠くへ離れれば離れるほど、見知らぬ(注6)町並み や自然の風景、聞き慣れない言葉や音楽、初めての味や香りなどが立ち表れてくる のです。外国で異文化に接するとき、この「変化」は最大になり、自分自身を除く 周囲のすべてが「変化」した状態となるのです。

(堀川紀年?石川雄二?前田弘編『国際観光学を学ぶ人のために』による)

(注1)大胆に:思い切って

(注2)違和感:いつもと違う感じ

(注3)減衰する:ここでは、少しずつ弱くなっていく

(注4)もたらす:ここでは、生み出す

(注5)ベース:土台

(注6)見知らぬ:見たことがない

63)

こうしたこととは、どのようなことか。

1与えられる刺激が弱まると、その感じ方も弱まること

2刺激を受ける回数が減ると、その刺激に反応しなくなること 3同一の刺激を受けていると、その刺激を感じにくくなること 4強弱の違う刺激を受けていると、その違いを感じなくなること

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筆者によると、なぜ人々は観光したいと思うのか。 1日常生活の中に「変化」を取り入れたいから 2日常生活では感じられない「変化」を求めるから

3新しい自分に生まれ変わるために「変化」が必要だから