日语泛读教程2-第七课

(1)ともに (2)ように(だけに) (3)に (4)による (5)から、から、へと (6)くらい(ぐらい) (7)だけ (8)こそ (9)さえ (10)らしい

4.下の枞内から最も適当なことばを選んで、( )に入れて、文を完成させなさい。

(1)たちまち (2)やがて (3)おちおち (4)とりわけ (5)依然として

(6)遅々として (7)やたらに (8)できるだけ (8)いかに (10)拍子に

リーディング 2

日本の経済発展と環境問題

新井

章夫

日本の戦後の復興は世界的にも驚異だと言われている。

敗戦後、日本は精神的な立ち直りを求められた。それまでの皇国史観をすべて廃棄し、民主主義ということが叫ばれた。そしてことばだけでなく、そのものを実践することが試みられた。(A)( )、民主主義が実践されたからといって、国民の生活が向上し、安定したわけではない。

時の政府は、日本の産業構造を重工業化するためさまざまな政策を打ち出した。最も重要だと思われるのは、明治以来「土地はカネなり」という神話があるが、それを(a)( )しようとして「全国総合開発計画」を打ち出したことである。第1次全国総合開発計画は、国内に重点地区を設けて、(1)そこに工業地帯を造成することだった。

(B)( )、第2次全国総合開発計画では、北は北海道から南は沖縄までの各地に「新産業都市」配置させ、所謂日本の高度経済成長を招来し、日本は経済大国になった。この第1次、第2次総合計画がちに公害?環境問題を引き起こすことになる。

戦後の世界の経済をみると実に多くの国々が生活を向上させ、人間性を回復し、平和を大きくもたらしたと言える。(C)( )、今日問題になっている環境問題も

同時に抱えることになった。日本では1960年代以後、いわゆる「全国国土開発総合計画」に基づき非常な勢いで経済が発展し、高度経済成長を実現させた。(2)これは日本人に中流意識を植え付けたかもしれない。だが、熊本県、新潟県、富山県など日本各地で公害病が発生し、科学技術の発展が人命を奪うという事態になった。これに対する政府と企業の努力は並大抵のものではない。また、生産に関するリサイクル運動も盛んになっている。

今日、地球温暖化現象の防止対策は(b)( )となっている。1997年12月には「地球温暖化防止条約」締約国第3回会議において「京都議定書」が採択され、さらに検討を加え、2001年11月には最終案が新しい「京都議定書」として決定し、各国はその実現に向けて努力することになった。

(筆者が本教科書のために書き下ろしたも

の)

1.空欄(A)?(B)?(C)を補うのに最も適切なことばを次の中から選びなさい。 (A) a.やはり b.その上 c.一方 d.しかし (B) a.そして b.さらに c.つまり d.そのため (C) a.それでは b.その時 c.同時に d.どうしても

2.空欄(a)?(b)を補うのに最も適切なことばを次の中から選びなさい。 (a) a.重視 b.実現 c.強化 d.再現 (b) a.事務 b.急務 c.専務 d.常務

3.傍線部(1)の「そこ」とはどこを指しているか、次の中から最も適切なものを一つ選びなさい。

a.土地 b.重点地区 c.国内 d.総合開発計画

4.傍線部(2)の「これ」とはどういうことか、次の中から最も適切なものを一つ選びなさい。

a.環境問題を抱えること

b.「全国国土開発総合計画」を実施すること c.高度経済成長を実現させたこと

d.日本人に中流意識を植え付けたこと 5.本文の要約を100字以内でまとめなさい。 正解

1.(A)d.(B)a.(C)c. 2.(a)d.(b)b. 3.b. 4.c.

5.日本の戦後復興は世界的にも驚異だ。日本は工業重視政策で高度成長を遂げ、経済大国になったが、公害?環境問題が発生して人命を失う深刻な弊害も生んだ。現在の課題は地球環境改善への積極的な取り組みである。(99字) リーディング3

砂塵嵐と戦う北京

今年の春、中国北方を十数回も砂塵嵐(黄砂を伴った強風)が襲い、各地に深刻な被害を与えた。風力8級(秒速17.2~20.8メートル)の強風によって、地表の砂塵が3000メートル前後の高空にまき上げられた後、あるいは長江を越え、あるいは黄海を渡った。3月には上海に泥まじりの雤が降り、5月には福州で砂塵による大気汚染が発生、韓国のソウルでも大気中に浮塵が観測された。

今年の砂塵嵐は、発生した時間の長さ、頻度、範囲の広さ、強度などの面で、過去50年間にその比を見ず、社会全体の大きな関心を集めた。専門家の研究によると、今年はラニーニャ現象(南米ペルーやエクアドル沖の海水温が異常に低くなる現象。異常に高くなるのはエルニーニョ現象)がピークに達し、大気の正常な還流を乱したことと、中国北方の地表被覆(植物や水などによる被覆)が局部的な改善はあったものの全体的には悪化していたことによって、このような砂塵嵐が発生したのだという。

地球の温暖化が進み、中国北方の地表状況が根本的に改善される見込みもなく、またラニーニャ現象による冬季の強風の発生は今後も起こりうるので、来る半世紀の間に強い砂塵嵐の天候が再現する可能性が大きい。だが、それに対してわれわれはもちろん何の対策も行なわないわけではない。人間と砂との戦いは、すでに各方面で始まっている。

(「砂塵嵐と戦う北京」による『人民中国』 2000年9月号 人民中国 杂志社) 練習問題

1. 今春(2000年)の砂塵嵐について、簡単に説明しなさい。

2. 通常の砂塵嵐の現象がなぜ起こるか、知っているところを述べなさい。 3. 今春の現象の最も大きな原因は何か、答えなさい。 4. 中国北方の地表被覆について、簡単に説明しなさい。

5. この現象が海外にまで及んでいることについて、あなたはどう考えるか、説明し

なさい。 正解

1.国北方をたびたび砂塵嵐が襲い、深刻な被害を与えた。強風で高空にまき上げられた砂塵は、長江や黄海を越えた。泥まじりの雤や大気汚染による被害は上海や福州、さらに韓国のソウルに及んだ。その発生規模は、時間の長さ、頻度の多さ、範囲の広さ、強度などが過去50年間にもなかったほどの激しさだった。 2.砂塵嵐の現象の起因は、農地の無理な開拓や過放牧、薪の伐採など、自然を破壊する地表被覆の悪化である。

3.今春の砂塵嵐発生の大きな原因は、ラニーニャ現象がピークに達し、大気の正常な還流を乱したことと、中国北方の地表被覆が全体的に悪化したことによる。 4.雤量が尐ないうえに、開墾、放牧、伐採が行われている中国北方の状況が変わらなければ、今後も春季嵐発生の一つの原因になり得るから、地表被覆改善は緊急の課題である。

5.国際社会の一員として、改善のために、国家的規模での早急の対策を迫られている。

コラム 環境問題 1.大気汚染:一酸化炭素?亜硫酸ガスなどが大気中に浮遊し、人体に悪影響を及ぼす公害。2.水質汚染:工場廃液や家庭排水に含まれる有機水銀?燐などが流入することによって水 が汚染されること。 3.土壌汚染:大量の農薬?化学肥料などを散布することによって土壌が汚染されること。 4.悪臭:主に工場あるいは河川や海のヘドロから出る臭いにおい。 5.騒音:存在することが好ましくない音の総称で、生理的?心理的に障害をおこすこと。 6.砂漠化:人口の爆発に伴う農地の無理な開拓や過放牧、薪の伐採などが原因となり、乾 燥地域でおこっている自然破壊で、砂漠が拡大してきていること。 今週の一句:桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿。(蠢才折樱枝,俊才折梅枝) 解説:木の勇定方をいったもので、桜は切ると木をいため、梅はよりよい花実を育てるためには、枝を切ることを怠ってはならないということ。木にも勢定しなければならないものと、それをしてはいけないものがあるということ。

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